KOTOKO@Tokyo Filmex 続き




さて、先日書いた感想には、kotokoの主演女優がCoccoであるということがまるっと抜け落ちて
ただ映画を見た所感垂れ流しのような状態だったので、Coccoについてもう少し書いてみようと思います。


舞台挨拶のCoccoちゃんのやり取りなどは、
色んなところでアップされているので割愛します。
ラメが入ったサーモンオレンジの大きなニットワンピースにレギンスかな?かわいらしかったです。
髪の毛も顎のラインでばっさりワンレンボブに!かっこいー!


Coccoが髪の毛を切るタイミングというのは少し気になってて
今回のように普通に活動している最中に切りましたーというのは、
多分初めてな気がするんですけど(前髪だけ切ったとかはあるけど)
前回ばっさり切ったタイミングが、きらきら後のすこし病気が大変だった時期だったので
なんかちょっとほっとしました。(すいません……)


緊張気味でしたが、可愛かったです。笑顔も見れて良かった。



さて、再び映画について。


ネタバレるからたたむよ〜





最初、CoccoKOTOKOが非常に混合したんですが、
途中からKOTOKOKOTOKOでしかなくなりました。琴子って書くほうが正しいのかな。
琴子は琴子としての圧倒的なリアリティを持って目の前の画面の中で
踊り歌い泣き叫び罵倒し子どものように笑い寂しい表情を見せ
血まみれの腕であどけない声を出していました。
それはもうこんな衝撃を映画で受けたのは初めてだというくらいに琴子は圧倒的でした。
同時に、私はCoccoの熱狂的なファンでもあります。


だから「琴子という役柄を演じたCocco」を語るのも
Coccoの中から生まれた琴子という人物」を語るのも難しい。
二人は不可分であると同時に、まったく別のものであるからです。



お話は、幸せなものではないです。むしろ脆くて悲しい。
インタビューとか読んで追っかけてるファンの人ならすぐにピンとくるような
Coccoがもつ死生観、恐怖、不安、そして愛情の発露の仕方を
そのまま描いたようなストーリーです。
想像していたのよりもずっと血が激しく、あと血はまだ平気なんですが
痛いのが苦手なので、うーー、けっこうギリギリの場面がいくつかありました。


女優としてのCoccoは、可愛くて、美しくて、恐ろしかったです。
歌声はただそれだけで涙が出るほど素晴らしかったです。
フィクションである分狂気の描写に容赦が無く、凄かったです。


音響は大きく、歌以外の場面では、時折怖かったです。
劇中歌は「月ぬ美しゃ→沖縄民謡」「w/o u(without you)→英語歌詞」
「のの様→日本語」「Lollypop→英語+島言葉」でした。
後ろのみっつはオリジナルの新曲と思います。
Lollypop(エンディングテーマ)以外は全部アカペラでした。


w/o uの歌詞で、何となく断片的に覚えているとこ。ウロですが。
Joe did something stupid, (何かもう1フレーズ), and Eugher had his very first kiss
that's what happened last week, without you


あとはどこもかしこも本当に小道具というか装飾が可愛らしい。
Coccoファンであればとてもわかるラブリーこっこワールド。
古くて狭いアパートもいっぱいいっぱい手作り雑貨で飾り付けられていて
それがものすごい不器用な愛に見えて、涙が出ました。
自分への愛と大二郎への愛。


可愛い小物がたくさん出てくる中でCoccoグッズもたくさん出てきます。
ラブレンジャーTシャツ、エメラルドトートバッグ、絹ずれTシャツ、などなど。
あと自分も持ってるaladdinの赤いチェックのサーモタンブラーが出てきてて
「おっ!」と思ったよ。








できるだけたくさんの人に見て欲しいという作品でありながら
全ての人には見て欲しくないとも思う作品でもあり、上手く言えません。
タフな映画です。
王様のブランチで紹介されるタイプの映画ではないかと思いました。
でもやっぱり見て欲しいな。
Coccoが素晴らしいです。塚本監督も、もちろん。



私は公開されたらまた見に行こうと思います。







印象的に残ってるシーンというか台詞。

「出来ない、ちゃんと出来ない」と、琴子が泣くところ。
「大丈夫です、大丈夫です!」と、暴れる琴子を田中が抱きしめるところ。
「宇宙人が居ないって人がいるでしょ」の話をするところ。の、琴子のしゃべり方。
大二郎から琴子に指をつーっと出すところ。
ちびっこも、大きくなったのも。